8:怒りの攻撃

急いでファストに近づこうとしたが、顔にキズのある男に服の襟を掴まれた。

掴むと同時に、ものすごい勢いで地面に押し付けられる。

 

「俺は今メチャクチャ腹が立ってんだよ!!
優しくしてやってんのに何だこのざまは!!
迷うし、腹は減るし、噛み付かれるし・・・・・・。」

 

男の言葉が止まった。

ルイの顔をまじまじと見ている。

 

「へぇ・・・かなりのべっぴんさんじゃねぇの。
今はガキだか、こりゃ将来かなりの物になりそうだな・・・。
貴族の娯楽に渡すのが勿体無いぐらいだな。」

 

男は不気味に舌を舐めた。

 

「・・・おい、何をする気だ?」

 

茶色い髪の男が、何か嫌な予感がしたようで、顔に傷のある男に語りかけた。

 

「何って、・・・何だ?言葉にして聞きたいか?
俺はムシャクシャしているんだ。この際ガキでもいい。
楽しませてくれるならな」

 

傷のある男の顔がよりニヤつく。

男の息が触れるほどの距離に、顔が近づいている。

生暖かい吐息に、ルイは顔をしかめた。

 

「ガキ相手に・・・良い趣味している」

 

そう一言、言葉を吐いて茶髪の男は背をむけ、森の茂みに入っていった。

 

「クックク、あいつ気を利かせたのか?
いいところあるじゃねぇの!」

 

ビリィッ!!

 

言葉と同時に、男はルイの襟元を引き裂いた。

ルイの白い肌があらわになる。

何が起きたのか分からないようで、ルイは呆然としている。

 

「白いな・・・お前、ガキにしてはかなりの代物だし・・・
貴族?な訳じゃねぇよな?こんな森に一人で。
・・・あん?何だ首に傷・・・」

 

ドサッ。

 

「あ?」

 

ルイの顔に1滴、2滴と赤い雫が垂れた。

傷のある男は何か違和感を感じた。

ルイの上に“腕”がある。

 

「何だ、この腕・・・?お、俺の?腕・・・?
それにこの赤いのは・・・血・・・」

 

自分の右腕がないことに気づく。

男はようやく理解したようで、とてつもない激痛が走った。

 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

俺の、俺の腕がぁぁぁぁぁ!!」

 

痛みで、自分の腕がないという衝撃で、顔に傷のある男が、混乱し、叫ぶ。

 

「・・・わる・・・な」

「私に触るから・・・こんな事になったんだ・・・」

 

ぼそっとルイがつぶやいた。

かなり瞳孔が開き、ルイもかなり混乱した様子だ。

うつむき、ぼそぼそと同じ言葉をつぶやき続けている。

大きな叫び声が聞こえたので、森の茂みに下がった茶色の髪の男が急いで戻ってきた。

 

「何事だ!!・・・!!?」

 

右腕のない傷のある男の姿を捉えた。

血まみれで倒れこみ、血の出が止まらないようだ。

 

「あ”あ”ぁ”・・・」

 

叫びすぎて、声がかれてしまったようだ。

「ダズ・・・テ」と「たすけて」と言いたいのだろうが、聞きとりにくい。

助けを求めるように左腕で、ゆっくりと茶髪の男に手を差し向ける。

 

「な、何が起きたんだ・・・?そのガキがやったのか?」

「・・・ろ」

「?」

「何もかも、消えろ!!!!」

 

黒い渦のようなするどい暗闇が発生し、茶髪の男に切りかかった

 

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暇つぶしに見てやんよ!な優しいあなたへ

オリキャラの世界を作りました。
(重い)愛♥がいっぱいあふれてます。

人生の暇つぶし程度に遊んでいってね!
描き手が喜びます!!

小説
中二病デ何カ悪イ!?
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