11:自己紹介合戦

「あり?ルイちゃん~?眠っちゃった?お~~い!」

 

ルイが急に無口になり動かなくなったので、目の前に手をかざし、ひらひらと手を振った。

 

「すきってどういう意味ですか?」

 

ヘンドリックの手のひらも無視して、ルイがいきなり喋りだした。

 

「お?寝てなかったね。
え~っと?・・・好きの意味?好きは好き・・・だけど?
ラブだよ!ラヴ!!僕はルイちゃんが好き!ラヴって事だよ!」

「すき・・・らぶ・・・?」

 

これではルイでなくても意味が分からない説明だ。

ヘンドリックは説明が苦手で、割と大雑把な性質なようだ。

 

「何だそれ?意味わかんねーよ・・・」

 

手をおでこに当てて、まだ眠そうなタークスが扉の向こうから現れた。

タークスが現れた瞬間、ルイがうつむいた。顔を合わせたくないらしい。

 

「でけぇ声・・・扉の向こうまで響くっての。
あ”ぁ~まだ気分悪ィ・・・」

「おはよう、タークスくん!!大好きだよ!!」

「だから声でけぇっての!!
しかもいきなり告白すんじゃねぇよ!!俺様にそっちの気はないっつの!!」

「二人まとめて~~大好きだ~~~!!」

 

タークスとルイの背中に手を回し、二人の間に挟まって抱き寄せた。

ヘンドリックは満面の笑みで2人を抱きしめ、ルイとよくわからないといった表情、タークスはうんざりとした表情。

3人違った表情を見せていた。

 

「朝っぱらからウザイっての!!」

 

ヘンドリックの手から逃れ、タークスはイライラしながら離れた。

 

「僕の愛の抱擁を受け止めてくれないなんて・・・
ヘンドリック、ショック!ルイちゃん、こんな僕をなぐさめて!!」

 

片手が寂しくなったので、両手でルイを優しく抱きしめた。

 

「・・・大体まだ出逢ってから2日も経ってねぇのに、
何が大好き♪だよ。俺様の事、何もしらねぇクセによ」

「ん~~、タークス君って14・5歳ぐらい?」

「は?何だよ、いきなり?・・・12だが」

「12歳!?今の子の成長って早いんだなぁ・・・
身長は、162・3cm、体重は・・・そうだな、60㎏と見た!」

「身長は165cm、体重は59㎏だ」

「165cmで59㎏って軽すぎだよ~!男の子ならもっと沢山食べなきゃ。
僕みたいに立派なボデーにならないよ~?」

「余計なお世話だ!!おめえもなかなかヒョロイだろ!
・・・って何だよ、この会話」

「名前はタークス。年齢は12歳。身長は165cm、体重は59㎏。
髪は薄いブルーで毛先がにちょっとはねていて~、瞳はブルーベリーのような紫!
性格はちょっとせっかちさんで、口が悪いけど本当はとっても優しい照れ屋サン。」

「・・・何が言いたい?」

 

不機嫌そうな、あきれたような、でも『優しい照れ屋サン』と言われて、少し恥ずかしそうな顔のタークス。

ヘンドリックはいつもの様に満面の笑顔で答えた。

 

「これだけ分かれば、もうタークスくんの事を分かったって言ってもいい、と思って♪
これでもう知ったも同然だよ♪
知らないことはこれから知ればいいんだね!」

「これから知るって、俺様たちがここに居るとは・・・」

「はい次、タークスくん!!タークスくんから見た僕を教えてよ~!!」

 

有無を言わせずタークスに指をさし、質問を投げかけた。

とても楽しいようで、ヘンドリックの目がキラキラと輝いている。

 

「ちなみに僕のファミリーネームは「ラプス」!
身長は183cm、体重は80kgだよ♪」

「デカっ!!長身だとは思っていたが。レーリスト人のクセにでか過ぎだろ・・・」

「ん?幻獣さんたちはみんな大きいのかな?」

 

『レーリスト人のクセに』この言葉にヘンドリックが少し気にかかった。

この世界は大きく5つの大陸に分かれている。

その5つの大陸の中でも、ここ「レーリスト」と言う大陸の人々は、他の大陸の人々より、割と皆小柄な種族なのである。

わざわざ『レーリスト人のクセに』という言葉を出したことに、何か違和感を感じていた。

 

(タークスくんは幻獣だからいいとして、今のはルイちゃんの居た環境に対しての出た言葉?

このレーリストではあまり見ないきれいな顔立ちだし・・・

肌の白さから見て、砂漠の大陸「サンドゥール」の子とも思えない。

単純に考えて雪の大陸「エイネフール」の子だったり・・・?)

 

「・・・いや別に。いろんな所を旅して、この大陸であんたみたいな長身は珍しかったからな。
それよりヘンドリックの印象を答えるんだよな?」

 

急におしゃべりなヘンドリックが黙り込んだので、何かを感づかれた?とタークスが話をそらした。あまり深く聞かれたくない事のようだ。

 

「名前はヘンドリック・ラプス。年齢は今年で42だったか?
身長は183cm、体重は80kg。
瞳の色は緑。髪の色は赤。昔の女逃げられても私物を未練がましく髪に留め、
女はもう懲りたのか、挙句の果てには男にしかもガキに手を出すポジティブバカ」

 

どうらやタークスはSのようだ。

 

「ちょっと!!僕を何だと思っているの~~!!
確かにこれは僕の私物の髪留めじゃないけど、男に手を出すって・・・

ハグはスキンシップじゃないか!!しかも何で女性に逃げられた事になっているの~~!!?」

 

タークスが棚の上に立てている、写真たてを指差した。

写真立ての写真には、笑顔のヘンドリックと、桜色の髪の表情の乏しい女性。

 

「・・・あれ見たんだ」

 

いつもは明るいヘンドリックの表情が、すこし悲しそうになった。

 

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暇つぶしに見てやんよ!な優しいあなたへ

オリキャラの世界を作りました。
(重い)愛♥がいっぱいあふれてます。

人生の暇つぶし程度に遊んでいってね!
描き手が喜びます!!

小説
中二病デ何カ悪イ!?
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